マンション表札2 完成

2012年1月24日

マンション表札の納品、設置に行って参りました。

錆鉄+ステンレスの梨地仕上げです。

養生テープがまだ付いてますが、鉄の色味とコンクリート打ち放しの建物の雰囲気が合ってほっと一息。

今回の表札はデザインの都合上、どうしても鉄サビとステンレスを段差なくつなげたかったのですが、隣り合う鉄からステンレスにもらい錆ができるだけ来ないような工法、仕上げが難所でした。

制作にあたって、仕上げ処理や設置の方法など、鉄の加工に詳しい京都の金工作家、森泰之さんに色々とご助言いただきました。

金属とガラスを使った彫刻やモニュメントから家具、建築金物など幅広くご活躍中の森泰之さんのHPはこちら→TWO  THREE  IRON

 

まだ写真の手前で大工さんが作業中でしたので接写の写真が撮れず・・・また今度撮りにいってきます。

 

昨夜は東京でも雪が降りましたね。インフルエンザや風邪が流行っているようですので皆様お気を付け下さい。

 

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薄茶器のこと

2012年1月5日

慶應好茶器

薄茶を入れる棗です。漆のものが多く、金属製のものは珍しいかもしれません。

棗の形は千利休が好んだ利休好十二器を基本にしており、例えば上の写真のように、上部だけを面取りし、ストレートな胴のものは「茶桶(ちゃおけ)」と呼ばれる形に近く、下の写真は「雪吹」と呼ばれる上下を面取りをした形です。
「吹雪」ではなく「雪吹」で「ふぶき」と読みます。

鎚目を打つことで鍛金でしか出せない肌を作り、その上から梨地加工をして古美色にしています。

金属というとギラギラしたイメージがあるかも知れませんが、南鐐(純銀)で石目のものなどは侘び道具とおき合わせても、違和感なく使えます。

また、立礼や茶箱に合わせてもモダンな雰囲気を添えてくれます。
個人的には木地のものや白磁の道具と合わせるのが好きですが、色絵や七宝ともよく合います。

蓋と身の合口部分には特に気を遣って作っています。
上下がぴったり同じ径になるのはもちろん、合口の線が出来るだけ細くなるように作るのが、師匠の教えです。

蓋を開けた中を軽い鏡面にすると、お抹茶の緑が綺麗に映えます。
外と内にコントラストを付けられるのも金属ならではで面白いと思います。
また、既存の棗から金属で写しを作ることもできます。

 


これは雪吹形の棗ですが、金森宗和の好みで「槌棗」という名前がついており、打出の小槌のように全体が丸みを帯びた形になっています。素材は南鐐(純銀)です。

金属の茶器は替茶器としても、茶席に話題を添えてくれるでしょう。

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マンション表札1

2012年1月2日

Hatsune(初音)というマンションの表札を製作中です。

源氏物語の第23帖の題名「初音」から付けられた名前で、シンボルマークも源氏香からアレンジしています。

「初音」は元旦のおめでたいお話ですが、もともと「初音」は鶯の第一声の意味だそうです。(建築主より)

デザインはマンションの設計を担当している設計事務所pointの田中正洋氏によるものです。

マンションはコンクリート打ちっぱなしのモダンな外観・内装ですが、「生活の手掛かりのあるお部屋」というコンセプトのもと、ただのデザイナーズマンションに留まらない、綺麗に快適に暮らせる工夫が盛り込まれています。また、1階には茶室と茶庭があり、賃貸部分にも日本の伝統色を造作家具に取り入れるなど、和の風情が感じられる作りとなっています。マンションについての詳細はこちらをご覧下さい。

http://www.kwnet.co.jp/db/build/319.html

 

だいぶ錆が付いてきました。

写真ではaとeが2分割されていますが、完成は1つになる予定です。

切り抜いた文字の内側には錆防止のためコーティングをしています。

最終的には黒めの仕上げでステンレスの文字が嵌め込まれます。

デザインはモダンに、仕上げは塗装ではなく本物の錆をという設計士さんとお施主さんのご要望に添えればと存じます。

 

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謹賀新年

2012年1月2日

明けましておめでとうございます。

旧年中は本当に色々な事がありましたが、多くの方に支えられて新しい年を迎える事ができました。心より御礼申し上げます。

初夢では良い夢が見られますように、バク尽くしの写真を載せてみました。

これも師匠の茶室「夢尋蔵」の特別仕様です。

今年は夢の溢れる年になりますように。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

藤井由香利 拝

 

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