茶箱展が近づいてきました

2017年9月30日

 

matohu 夕映えの茶箱

 

今年も10月18日から銀座三越で金閣寺と銀閣寺の古材を使った茶箱展が開催されます。

去年一昨年は世界的に活躍しているファッションブランドmatohuのデザイナー堀畑裕之さん・関口真希子さんプロデュースの茶箱に作品を組んでいただきました。

今年は茶道の師匠でもある宗和流十八代宇田川宗光宗匠の茶箱のお手伝いをさせていただいております。

写真は去年matohuのお二人が出展の「夕映えの茶箱」です。
茶杓、茶筅筒、そしてアンティークのガラスに合わせた茶器の蓋をお作りさせて頂きました。

 

matohu 夕映えの茶箱仕覆付上からmatohu 夕映えの茶箱仕覆付

 

江戸初期の茶人 金森宗和作のお茶室「夕佳亭」から見える夕暮れ時の金閣寺をイメージして組まれた茶箱、道具を包む仕覆はすべてmatohuのテキスタイルです。オレンジ色に包まれた箱を開けると見える夕暮れの色の世界が多彩なテキスタイルで表現されていて本当に素敵でした。

matohuさんから写真掲載の許可をいただきましたので、作品の紹介も。

南鐐花唐草茶杓金閣寺の天辺についている鳳凰にちなみ、同じ京都の平等院鳳凰堂の阿弥陀仏の胎内から発見された四弁花の飾りをモチーフにした茶杓です。櫂先は蓮弁形で朝鮮の砂張匙の姿をイメージしてお作りしました。

素銅透花形茶筅筒

アンティークレースのような透かしを入れた銅の茶筅筒は、茶筅を入れて上から見るとまるで椿の花のようです。

阿古陀ガラス茶器蓋

阿古陀形のアンティークガラスにはデザイナーのお二人のご希望で瓜の弦と葉っぱをモチーフにした黄銅の蓋をお付けしました。
お茶を入れると緑がよく映えますね。

今年の茶箱展はmatohuのお二人の出展はございませんが、宇田川宗匠初め色々な分野でご活躍されている方々が新たに茶箱を組まれます。

10月の銀座三越の会場に是非足をお運び頂ければ幸いです。

 

 

 

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アートフェア東京2016とアルテクラシカでの展示

2016年5月29日

アートフェア東京2016アルテクラシカブース

「Invitation to MATCHA LIFE」

2016年5月12日〜14日に東京国際フォーラムで催されたアートフェア東京2016にて青山のギャラリー アルテクラシカさんのブースにて作品を展示させていただきました。

日常生活の中で気軽に抹茶を楽しむためのお道具の提案、アルテクラシカと新進作家6名によるコラボ作品の展示です。

私は中央の銀製のサモワール(ケトルとウォーマー)を作らせていただきました。
サモワールについて、こちらのアルテクラシカ店長荒木さんのブログで詳しく書いていただいております。

アートフェアでの展示は終了しましたが、引き続きアルテクラシカ店内にて作品を展示していただいております。

お近くにお越しの際は是非お立ち寄り頂ければ幸いです。

 

2016年5月18日(水)〜6月19日(日)
12:00〜19:00 (会期中月火休み)

アルテクラシカ
107-0062
東京都港区南青山6-1-6  1F
T&F 03-3499-6696
ウェブサイトhttp://www.arteclassica.jp

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展示会報告等2

2016年5月28日

しばらくブログを更新する暇もなく慌ただしく日々が過ぎてしまいました。
この1年の間にお手伝いさせて頂いた展示やお茶会のご紹介とご報告をさせていただきます。

matohu

「MY STANDARD 〜私の暮らしの定番品〜」
開催期間:2016年3月2日(水) 〜 3月15日(火)

会場:銀座三越 7階 リビング&アートフロア イベントスペース

服飾ブランドmatohuの堀畑裕之氏と関口真希子氏が総合プロデュースした暮らしを彩るアイテムの展示会に参加させて頂きました。
両氏と交流の深い6人の作家たちの手仕事を通して、
陶器、漆器、鉄器、銀器、骨董、ランプなど衣食住の新しい暮らし方を提案する展示会でした。

わたしは雪・月・花をイメージした銀の盃をはじめ、ローマングラスを使った銚子、銀瓶、薬鑵を温めるための鉄製のケトルウォーマーなどを展示させて頂きました。

 

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おかげさまで沢山のお客様にご覧頂きお求め頂いて嬉しい限りです。

お客様はもちろんご縁を頂きましたmatohuのお二人に心より感謝申し上げます。

 

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展示会ご報告等1

2016年5月27日

しばらくブログを更新する暇もなく慌ただしく日々が過ぎてしまいました。
この1年の間にお手伝いさせて頂いた展示やお茶会のご紹介とご報告をさせていただきます。

 

【未来へ繋ぐ茶箱展】
2015年10月14日(水)〜27日(火)
銀座三越7階 グローバルメッセージ

展示会では千利休ゆかりの茶室、待庵の古材を使用して様々なアーティストやつくり手が茶箱を提案しました。

今回わたしは服飾ブランドmatohuのデザイナー堀畑裕之氏と関口真希子氏が組んだ3つの茶箱にて、茶杓や茶筅筒、茶入の蓋などをお作りさせて頂きました。

 

星の茶箱では茶巾入れと茶筅筒をお作りしました。

151013_matohu_05 星の茶箱

matohu 星の茶箱

星綴じ目茶筅筒 銅

星綴じ目茶筅筒  銅製

甲骨文字 茶巾挟 銀製

甲骨文字茶巾挟 銀製

 

 

水の茶箱では茶入の蓋と茶筅筒をお作りしました。

matohu  水の茶箱

水の茶箱

千鳥茶入蓋 銀製

千鳥茶入蓋 銀製

三角輪茶筅筒 真鍮製

三角輪茶筅筒 真鍮製

 

 

雲の茶箱ではローマングラスを使った茶杓と茶筅筒をお作りしました。

matohu 雲の茶箱

matohu 雲の茶箱

古代ガラス茶杓 銀製

古代ガラス茶杓 銀製

鎚目茶筅筒 銅製

鎚目茶筅筒 銅製

 

茶箱に添えられた仕覆はすべてmatohuのオリジナルテキスタイルでとても魅力的です。
茶箱にはmatohuの「長着」お仕立券も付きます。

茶箱に関しての詳細はこちらのサイトでもご覧頂けます。

すでに星の茶箱、水の茶箱はお客様のもとに旅立ったようです。
ぜひ素敵な長着を纏い、茶箱でのお茶を楽しんで頂ければ嬉しい限りです。

茶箱や服飾ブランドmatohuに関するお問い合わせは下記へお願い致します。

matohuウェブサイト http://www.matohu.com matohu
表参道本店 TEL:03-6805-1597

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南鐐亀甲唐草文皆具

2015年12月1日

2015年11月27日〜29日の3日間、青山の根津美術館で催された

宇田川宗光先生の斎号披露と東京宗和会会長就任の記念茶会に際して、濃茶席の皆具を作らせて頂く栄誉に預かりました。

南鐐であつらえた水指、杓立、建水、蓋置には宗匠のお好みですべて宗和流の紋である二重亀甲を施し、梅と亀甲をあしらった唐草を彫って仕上げました。

写真を載せることはできませんが、複数の職人さんの力をお借りして仕上げた皆具は自分を一回り大きくしてくれた仕事でした。

おかげさまで茶会当日は幾人ものお客様からお褒めの言葉も頂戴し、ほっと胸を撫で下ろしました。
まだ若輩であるわたしを信頼しての皆具の依頼、錚々たるお道具組の中に拙作を加えてくださり、お茶の師匠 宇田川先生には心より御礼申し上げます。

 

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