丸板から金槌で叩いて作った真鍮製の建水です。
建水は茶道具のひとつで、茶碗を温めたりすすいだりした湯を捨てるのに使います。
茶の湯では砂張や唐銅など金物の建水がよく使われますが、建水に湯をこぼした時の金物特有の響きは、点前に清々しさを与えてくれます。
この建水、実は師匠に弟子入りして初めて作った作品で、思い入れ深いものです。
何か模様を入れたいと思いつつ数年そのままになっていたのですが、
今回、全面に松唐草の片切彫を入れてみました。
茶席では渋いものが使われることの多い建水ですが、おめでたい席や広間での薄茶などに如何でしょうか。
完成品は煮込み着色仕上げです。撮影後、写真をUP致します。