今年も10月18日から銀座三越で金閣寺と銀閣寺の古材を使った茶箱展が開催されます。
去年一昨年は世界的に活躍しているファッションブランドmatohuのデザイナー堀畑裕之さん・関口真希子さんプロデュースの茶箱に作品を組んでいただきました。
今年は茶道の師匠でもある宗和流十八代宇田川宗光宗匠の茶箱のお手伝いをさせていただいております。
写真は去年matohuのお二人が出展の「夕映えの茶箱」です。
茶杓、茶筅筒、そしてアンティークのガラスに合わせた茶器の蓋をお作りさせて頂きました。
江戸初期の茶人 金森宗和作のお茶室「夕佳亭」から見える夕暮れ時の金閣寺をイメージして組まれた茶箱、道具を包む仕覆はすべてmatohuのテキスタイルです。オレンジ色に包まれた箱を開けると見える夕暮れの色の世界が多彩なテキスタイルで表現されていて本当に素敵でした。
matohuさんから写真掲載の許可をいただきましたので、作品の紹介も。
金閣寺の天辺についている鳳凰にちなみ、同じ京都の平等院鳳凰堂の阿弥陀仏の胎内から発見された四弁花の飾りをモチーフにした茶杓です。櫂先は蓮弁形で朝鮮の砂張匙の姿をイメージしてお作りしました。
アンティークレースのような透かしを入れた銅の茶筅筒は、茶筅を入れて上から見るとまるで椿の花のようです。
阿古陀形のアンティークガラスにはデザイナーのお二人のご希望で瓜の弦と葉っぱをモチーフにした黄銅の蓋をお付けしました。
お茶を入れると緑がよく映えますね。
今年の茶箱展はmatohuのお二人の出展はございませんが、宇田川宗匠初め色々な分野でご活躍されている方々が新たに茶箱を組まれます。
10月の銀座三越の会場に是非足をお運び頂ければ幸いです。